解剖学~血管Part2#4
どうも、日本のみなさん、おはようございます?こんにちは?こんばんは?(笑)
今日は、前回に引き続き血管のお話です!
目次
前回の復習
前回は○○梗塞を用いて動脈の構造を理解していきました。
動脈は2種類あり、三層構造をとっているんでしたね?
思い出しましたか?
忘れた方やまだ読んでない!って方は
チェックしておいてくださいネ!!
動脈Ⅱ
前回さらーっと述べたのですが、上行大動脈を覚えていますか?
弾性型の動脈やろーっと思った方!
素晴らしいです(笑)
この上行大動脈ですが、心臓から血管がでるぶっとい血管です
この赤い血管を上行大動脈と呼びます。
この血管を通った血液は、図でも少しわかるように、ところどころ分裂していきます。
おそらく図の血管の名称は手前から腕頭動脈で、奥が左総頚動脈だと思います。
そして、図にはないと思うんですが、もう1つ左鎖骨下動脈へと分岐します。
このぶっとい動脈の本幹はこの三つに分かれた後下行していきます。
だからその動脈を下行大動脈といいます。
そして下行大動脈も横隔膜より上のものを胸大動脈、それより下は腹大動脈と呼んでいます。
腹大動脈より下は総腸骨動脈として左右の足に分かれ足へと向かいます。
何か聞きなれないワードばかり並べられてわけわからなくなったと思いますが、
言いたかったことは、
動脈は一旦上へ行き、そして、下行してくるということです。
どんな感じなのかというと、↓
この図のように横向きから見たらわかりやすいのですが、
心臓から出た血液が背中の方に向かって上へ行き、頂点まで達すると下へ行く。ということです。
また体全体に上行大動脈から血液が流れているのですが、1つだけ例外があります。
それは、肺に行く動脈です。
これは上行大動脈とは別に肺動脈というものが心臓から出ています。
上の図でいうと手前の紫の血管です。
しかしこの血管の中身は酸素は少し含んでいるのですが、二酸化炭素のほうが多く含んだ血管になってしまっています。
これを、動脈とは本来は言えないはずなのですが、心臓から血液が出るということで例外的に肺動脈と言わざるを得なくなっています。
では、本来なら動脈とは言えないとありますが、実際は何というべきなのでしょうか?
それがこれから話す静脈です。
静脈
静脈という用語は皆さん誰もが聞いたり言ったりしたことがあると思います。
そもそも静脈って?
静脈は簡単に言うと体に不要なものである二酸化炭素が血液に溶けて、体から心臓に送り込まれる血液(一部を除く)のことです。
静脈の構造
静脈は動脈と同様に三層構造ですが、
動脈と違い、しっかりと発達した層ではありません。
どういうことかというと、動脈は弾性型や筋性型と2種類ありましたが、静脈はそのような特徴を持ったものではなく、伸び縮みしにくい血管です。
そのため弁というものがあります。
静脈は体から心臓に流れる動脈であるため、足から上へ流れることはもちろんあります。しかし絶えず体には重力がかかっていますから当然逆流する可能性はあるはずです。それを抑えているのが弁だと考えれば大丈夫です。
次に各部分の静脈を見ていきましょう
腕の静脈
まず腕らへんにある静脈を考えていきましょう!
腕にある静脈は2パターンあります。1つは前回お話しした動脈に絡みついてる静脈です。これは、逆流を防ぐために、弁以外の工夫が用いられている静脈です。
それは何かというと静脈は動脈が脈を打つ振動を用いて、それをポンプ代わりにし逆流を防いでいるのです。
もう一つはよくナースさんが血液を採る時に注射器を刺す静脈で前腕の真ん中らへんにまっすぐと流れています。このように皮下を流れている静脈もあります。
今度採血をする時見てみるのもいいかもしれませんね(笑)
私は見ませんが😅
足の静脈
足は重要な静脈があり、ぜひ知っておいてもらいたい静脈です。
それが小伏在静脈です。
こんな聞いたこともないような静脈の何が重要なのか?
皆さんはたびたび
エコノミー症候群って聞いたことありませんか?
これは、長期間の渡航でエコノミークラスの窮屈な座席に長時間座っていると、血流が悪くなり、血管の中に血栓が作られ肺の血管などが詰まって呼吸がしづらくなるなどの症状がみられるものです。
いわば○○梗塞の静脈版といったところです。
今回静脈が詰まるという話ですが、その場所がこの小伏在静脈という部分です。
この小伏在動脈は一体どこにあるのか?
それは足の膝裏をまっすぐに通っています。
よく、長時間座ってたらエコノミー症候群になるとか言われるんですが、この小伏在動脈を圧迫して血流が悪くなるからなんです。
静脈がすんなりと圧迫されずに心臓まで上がっていってくれればいいのですが、重力がかかるのでそう簡単にはいきません。
では、いちいち立てというのか?
と思いますが、そんなことはしなくて大丈夫です。
どうするのかというと、足踏みをするだけで大丈夫です。
なぜかというと、足踏みをすることで、筋肉が刺激され筋肉が心臓が行っているポンプ代わりとなり静脈を繰り出してくれると考えてもらえればよいと思います。
長時間座ることで起こるので、エコノミー症候群は飛行機に乗っているときだけに起こると は限りません。
ですので、長時間座って何か作業するときは、立ったりできると思いますが、災害にや車の渋滞に巻き込まれて立てないなどの事態に陥った時はぜひ足踏みを実行してみてくださいネ。
肝臓の静脈
*注)ここでは、肝臓の静脈について、専門的なことを話そうとは、思っていないのでそういうことが興味がある方は、肝臓の静脈について調べてみてください。
ではここでは何について話すのかというと、肝臓の静脈にまつわる病気である、肝硬変(門脈圧亢進症)について取り上げようと思います。
肝臓が悪くなったら、どうなると思いますか?
よく飲みすぎたら肝臓悪くするよと言われますが具体的にどうなるのか考えていきます。
お酒の多量摂取などで肝臓を悪くし、ずぅーっと放っておくと、肝臓が硬くなり、肝臓の中の血液が流れにくくなります。
すると肝臓へ行く血液はどうなると思いますか?
血液というのは吻合をいっぱいして、あみだくじ上になっています。
このことをもとに考えると、流れにくい場所は通らなくなると考えるのが普通じゃありませんか?
つまり血液が肝臓を迂回して心臓へと戻っていくのです
肝臓というおっきい臓器を血液が迂回するということは、その分の多量の血液が細い静脈という血管を通っていきます。
すると当然迂回している血管は今まで通っていた血液の倍以上の血液が通るわけですからパンパンに膨れ上がります。
そして、先ほども述べた通り、静脈は動脈ほど発達しているわけでもないし、そもそも伸びにくいものです。
これはどういうことかというと、血管が破裂する可能性がとても高いということです。
では具体的にどこを通って迂回するのか?です。
1つ目は、食道を通っている静脈です
ここはとても厄介で、食べたものが通るので、少しでもとがったものが静脈に触れると、風船のごとく破裂し吐血してしまいます。
最悪の場合死亡するケースも。
2つ目は臍らへんを通る静脈です。
ここは臍のあたりがなぜかぼこぼこっと放射状に膨れていて、その状態がメドゥーサの頭に似ていることから、メドゥーサの頭と名付けられています。
3つ目は肛門当たりの静脈です
これはよく痔とされるのですが、普通の痔とは違って、破れたら全然血が止まらないという症状があります。
以上が肝臓の静脈についてとなります。
肝硬変本当に怖いので、気を付けてくださいネ。(笑)
まとめ・次回
今回は、前回の続きの動脈についてと、静脈についてを話してきました。
今回のポイントとしては
・動脈は一旦上へ流れ下へと流れていく
・動脈が流れる向き
・エコノミー症候群のメカニズムと対策:足踏みをしよう
・肝硬変には気を付ける
です。
体のことは本当によく知っておいた方がためにもなるし、いざというときのためにどうすrばよいのかなども事前に考えることができるので知っていることに損はないので、進んで調べてみてもいいかもしれませんね。
次回は心臓について、話そうかなと思っています。心臓というのは、人間にとって一番必要な部分だと誰もが認識していると思います。心臓が止まったら、死んでしまう。など色んな情報を知っているのではないでしょうか?
次回はその心臓について学んでいきましょう!!
長々と、ご閲覧ありがとうございました。
それでは😳